第253話 たじろぐ経営者、挑戦する社員
2025-04-09

「今までの経営目標発表会から、賃上げ率5%の経営目標を発表するようになって、社内の雰囲気がガラリと変わりました」
賃上げ率5%を実現するための経営目標は決して低い目標ではありません。これまで中小企業が経営目標を達成した時の賃上げ率は2%ほどであり、それを考えれば5%の賃上げ率は経営者にとっては実現するのがかなり難しい経営目標であることは間違いありません。
しかし今、この賃上げ率5%を実現するための経営目標を掲げた会社で大きな変化が生じています。経営者自身は内心「この高い経営目標の実現はかなり難しい」と思っているにもかかわらず、社員は1人残らずその経営目標を実現しようとするのです。
今まで、経営目標を実現する目的は企業の存続・発展がメインだったでしょう。もちろん、その実現に伴って社員の処遇が良くなることは合わせて説明していたかもしれません。しかしそのことを具体的に説明している会社は少ないのが現状でした。
経営目標と社員の処遇がしっかりと連動していることで、社員は「経営目標は自分たちにとっても達成すべき目標」と理解します。
しばしば、目標にコミットメントする大切さが話題になります。しかし、残念なことに「目標にコミットメントする」と言った時に社内で明るい雰囲気はないのが実態でしょう。
この5%賃上げするための経営目標を掲げている会社では、全ての社員が賃上げ率5%の実現に向けて、一丸となって笑顔で明るく目指しています。これは、これからの時代において経営目標の実現は会社の存続・発展、つまりお客様の満足度を常に高めていくとともに、この会社で働く社員の処遇が良くなると明確に仕組み上で説明することが必要になったことを証明しています。
これからの人事制度は、単に社員の評価と処遇を決めるだけではなく、社員の処遇を良くするための仕組みであることを明確にする必要性が出てきました。
つまり、これからの人事制度は会社・社員・お客様の「三方よし人事制度Ⓡ」にすることがとても重要になったといえます。ありがたいことに、このことを前面に出した会社から「全社員が目標達成に向けて邁進している」といった声を頂戴しています。これは社員が今までとは全く違うほど、加速度的に成長していることを意味します。
こうした会社の来年度の賃上げ率は5%以上になることは間違いありません。中小企業も大きく社員が成長することができる時代が来たといえます。大いに大きな目標にチャレンジしていただきたいです。
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