第246話 人事制度失敗の隠れた理由
2025-02-19
【会場開催・東京】「成長塾223期」申込受付中!
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弊社が開催しているグループコンサルティング「成長塾」に申し込まれた経営者は、全員嬉しそうな顔をして受講されます。
ほとんどの方が受講前に拙著『社員が成長し業績が向上する人事制度(日本経営合理化協会出版局)』を読まれており、これで社員が成長して業績が向上し、そして社員の昇給・賞与を増やしてあげられると考えて参加されるからです。
こうして参加される経営者は、社員の昇給・賞与を増やしてあげたい、いわゆる社員を物心両面豊かにしたい想いを持っている素晴らしい経営者であることは間違いありませんが、人事制度をつくるにあたって「大事なこと」を知らない方も多いのは確かです。
特に、成長塾を初めて受講される経営者は「自分は社員のためにこの人事制度をつくる。きっと社員は喜んでくれるだろう」と考えて人事制度の構築に取り組みますが、最初の時点でつまずくことになります。
成長塾の人事制度は、まずは「成長シート®」をつくって社員の成長を支援することから始めますが、肝心の社員の反応があまりよくありません。むしろ、成長シートは必要ないと言わんばかりの状況です。これが一般的な反応であることを経営者は知りません。
初めてやることなので理解ができていないのだろうと思っているかもしれませんが、本当の理由は違います。社員は人事制度に対してマイナスなイメージしか持っていないのです。
一般的に、世の中には社員の昇給・賞与を増やそうと考えている人事制度は存在していません。ほとんどの人事制度は一方的に社員の評価を決め賃金を決めるためであり、それ以上でもそれ以下でもないのです。
さらにいえば、社員は人事制度をつくった結果、社員が成長して業績を向上したという会社のニュースはほとんど聞いたことがありません。そのため、口に出すかどうかは別にして社員は人事制度に反対しています。まずは、この社員の反対を防がなければなりません。
そのためには、先述した合理化協会出版局の書籍を社員に読んでもらうことが一番の早道です。約450ページある厚い本ですが、社員が自分に関係することであると分かればしっかりと読み切るでしょう。
そして、社員は書籍を通じて「この人事制度は会社都合でつくるのではなく、社員の成長と業績の向上、その結果として社員の昇給・賞与を増やすためにつくる仕組みである」と知ることになります。
これにより社員はとても協力的になります。それは、経営者が自分たち社員の賃金を上げるために人事制度という仕組みをつくってくれることを感謝するからです。
この人事制度をつくる企業は、まずは書籍を幹部や社員に読んでもらってください。そして、次のような言葉を聞いてから人事制度をつくり始めると、とても早く完成させることができます。
「社長、早くこの人事制度をつくりましょう!」(by 社員)
この言葉が聞けたら、人事制度は楽に、社員の協力を得ながらつくり上げることができます。
社員のための人事制度は、社員の協力なしに完成することはありません。ぜひ、この順番を守ってください。そして、社員から「この人事制度をつくりたい」と言われるような人事制度をつくれる「成長塾」にご参加ください。
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(※224期から内容拡充により、成長塾受講料が変更になります)
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