第242話 経営者が一番評価する社員は誰ですか?
2025-01-22
経営者が社員を評価する一番の項目は成果の大きさです。その次は、その成果を上げる業務をやっていることです。これは全ての経営者に共通することは間違いありません。しかし、実はそこで終わりではないのです。
経営者が最も評価する社員とは、その成果を上げる業務のやり方を他の社員に教えている社員です。そのように考えている経営者の割合は100%と断言できます。
これまで弊社で行っている成長塾を受講された経営者に質問してきました。
「成果の高い社員を褒めますか?」⇒「Yes!」
「その成果を上げる業務をやっている社員を褒めますか?」⇒「Yes!」
「では最後の質問です。その業務のやり方を他の社員に教えていたら、もっと社員を褒めますか?」⇒「Yes!」
これまで成長塾を受講された1404社中1404人の経営者が、他の社員に成果を上げるやり方を教える社員を最も褒めると回答したのです。
しかし、この事実を知っている社員はどれぐらいいるでしょうか。ほとんどゼロに近いといってもいいでしょう。そのため、成果を上げている社員は、そのやり方を他の社員には教えていない可能性があります。それは「教えることを評価する」仕組みがないからです。
ただ単に「教えることを評価します」と話をするだけでは、社員は信じることはありません。社員が常に確認することができるような「仕組み」にして示すことが必要です。
例えば、高い成果を上げていて、そのための業務もやっている社員の評価は80点とします。しかし、それだけでは100点は取れず、80点止まりです。成果を上げる業務のやり方を、他の社員に教えることで85点、90点と高まっていく。このように、教えることで最も高く評価されると仕組み上でしっかりと分かるようにしなければならないのです。
このような仕組みにより、教えることを評価すると経営者が社員に約束したことになります。仕組みがあり教えることが評価されると分かった社員は、積極的に教えるようになるでしょう。
もともと、社員の成長を促すために教えることは上司の仕事といえます。しかし、ほとんどの場合は1人の上司に部下が3~5人と複数名いるため、1人の部下に多くの時間を費やすことはできません。部下の人数が増えたら、尚更です。そこで、成果が上がっていない社員に対して他の社員がそのやり方を教えることで、上司がつきっきりで指導せずとも成果を上げられるようになります。
もっとも、教える内容が統一されたものでなければ、教えられた社員は混乱してしまいます。そのためにも、教える内容(成果を上げるやり方)を共有化するための仕組みも必要でしょう。
社員としては、できないことや分からないことがあったときに、既にできている、分かっている社員から教えてもらうのはとても幸せなことです。そしてやがて全員が高い成果を上げることになるでしょう。
会社の業績を上げる最も簡単で大切な方法は、成果を上げるやり方を社員同士で教えることです。そのためにも「教えることを評価する」と社員に約束する仕組みをつくることがとても急がれます。事実、この仕組みをつくった多くの企業が、今までとは桁違いに業績を向上させている理由がここにあります。
こうした全ての社員が成長する仕組みは成長塾でつくることができます。1年以内に業績を向上させたいと考えている経営者は、どうぞ成長塾にご参加ください。
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