第240話 勉強会の前に学ぶ目的を教える
2025-01-08
社員教育は全ての会社が取り組んでいる、または取り組みたいと考えているでしょう。
私が主催している「成長塾」を受講された経営者の中で「自社の社員をどのようにして勉強熱心にするか?」を課題にしている経営者は少なくありません。
ある経営者は「成長シート®(評価シート)」の中にある勤務態度に「勉強会の出席率」を入れようとしました。私は「勉強会の出席率」は評価の対象にしてはいけないと説明しました。勉強会の出席率は、社員が「勉強会は自分のために行われている」と理解した大切な率だからです。
社員が勉強会は自分のためではなく会社のために行われていると考えていれば、決して出席することはありません。ところが、社員が勉強会は自分のために行われていると分かった瞬間に、出席率は一気に100%になります。
そのように社員に理解してもらうには、勉強会に出席することで成長シートにある成長要素の点数が高まる、つまり評価が高まることが約束されていなければなりません。
そして同時に、評価が高まった結果として自分の昇給・賞与が増えることも約束されていなければならないでしょう。自分の成長が具体的な点数で確認できる、そしてその成長点数が高まることによって自分の昇給・賞与が増えることが分からなければならないのです。
「自分の成長」と「賃金の向上」。この2つが同時に約束されていない限り、社員が勉強会に出席することはありません。そして社員は「会社で学ぶ」ことはどういうことであるかをしっかりと理解するようになるでしょう。
勉強会をすることは、社員それぞれの成長のために行われること。そして勉強する場をわざわざ会社側が提供してくれるありがたいことであると理解しなければ、勉強会そのものが十分な役割を果たせないままになってしまうでしょう。
これからの日本では中小企業も業績を向上させなければなりません。毎年、高い賃上げ率が続きます。そのためには社員の成長が重要です。そこで、勉強会のテーマは成長シートにある成長要素を最優先にしなければなりません。社員が勉強会を通じて成長要素を学ぶことで成果が上がり、結果として会社の業績を上げることになるからです。
そして、業績が上がることで社員の昇給・賞与が増えることを明確にしなければならないときが来たと言えるでしょう。
社員の勉強率の出席率を100%にするためには、成長シートを作成しなければなりません。そのシートに書かれている成長要素が勉強会のテーマになるからです。成長シートをつくりたい方はぜひ成長塾にお越しください。
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