第234話 社内研修出席率100%の理由
2024-11-20
「勉強が好きだ」という社員はそう多くないと思います。そのため、会社の悩みの1つが社内研修会の出席率が低いことです。
この出席率を100%にする方法があります。それは、社内研修で学んだことが社員自身の成長になると明確にすることです。
弊社の人事制度(成長支援制度)では「成長シート」を活用します。社員は入社してから「勤務態度」を守り、「知識技術」を身に付け、「重要業務」を遂行すると「成果」が上がるように成長していきます。この4つの構成要素を記載したのが「成長シート」です。
成長シートの中の知識技術を学ぶことによって重要業務が遂行できるようになり、重要業務が遂行できたら期待成果が上がることが分かります。そのため、社内研修で知識技術を学ぶことは自分の評価(成長点数)を伸ばすことにつながることが分かります。
例えば、鮮魚小売業では「旬の知識」が必要です。しかし「魚屋だから旬の知識を学ぶのは当たり前」といった説明では、誰も社内研修に参加することはないでしょう。
「旬の知識が分かれば、接客販売に活用できる。そしてその結果、成果として買い上げ点数を上げることができる」と、社内研修で学ぶ目的と参加することで自分が成長できると分かればどうでしょうか。社員はこの「旬の知識」を学べる社内研修に100%参加するようになります。
勉強が好きだからこの勉強会に参加しているのではなく、この勉強会に参加することによって自分が成長できることが明確になっている、そしてそれが成長点数として評価されると分かっているからです。
企業で最も優先すべき教育内容は全て成長シートに書いてあります。勤務態度を守ってもらうこと、知識技術を身に付けてもらうこと、重要業務を遂行できるようにしてもらうこと、これらを教育して成果を上げられるよう成長させていくのです。
通常の会社の社員の成長点数は平均50点です。もし、優秀な社員が80点以上だとすれば、全社員が優秀な社員と同じように成長していけば、会社の業績が1.5倍以上になることが分かるでしょう。
全ての社員は優秀な社員として評価されたいと思っています。そのための勉強であれば決して怠ることなく取り組むでしょう。
このように、企業の勉強会は必ずその学びがどのように評価されていくのか明確になっていなければなりません。そしてその学びによって成長点数が増え、結果として自分の昇給・賞与に反映されていることが分かることも重要です。
「社内研修で学んだことが評価される」だけで終わるのではなく、自分の賃金に反映されていくことが明確になることで、社員は安心してこの社内研修に参加するようになるでしょう。この仕組みができあがれば、社内研修の効果を最大にすることができます。
さらに、この社内研修は費用がかかりません。なぜなら、研修の講師は社員がやることになるからです。研修で教える社員は優秀な社員です。教えた社員がさらに成長していくことは、どの会社でも実証済みです。
出席率100%、教育投資ゼロ、社員全体が成長していく社内研修を実現するためには、成長シートを使った教育が有効です。
なかなか社員が学ぼうとしないという悩みを解決したい経営者は、成長塾を受講して「成長支援制度」と「教育制度」と「賃金制度」の構築をして解決してください。
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