第227話 賃上げ原資はどこにある
2024-10-02
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「賃上げ率5%」がこれから毎年のように続くことになります。一般的に、中小企業がこの賃上げ率を実現するためには、価格転嫁によって賃上げの原資を確保することが最優先だといわれています。しかし、大手企業が中小企業の価格交渉に簡単に応えることはないでしょう。
大事なことは大手企業に価格交渉しなくても良い商品・サービスを開発することです。中小企業はこれから、大手企業でも思いつかないような新しい商品・サービスを考えて提供することを継続的に行わない限り、毎年5%以上の賃上げに適応することはできません。
そのため、大手企業に価格転嫁を期待するよりも、自主的に賃上げ原資をつくらなければならないことに早く気付き、新たな商品開発にすぐに取り組まなければならないのです。
商品開発に必要なことはお客様のニーズが分かっていることです。社員は常にさまざまなお客様とコミュニケーションを取っていますが、その中にはニーズが必ず含まれています。お客様の困っていること、悩んでいることを解決するのが私たちの仕事だとすれば、そのニーズに対応できる商品・サービスを開発する必要があるでしょう。
しかし、これは経営者の仕事ではありません。経営者は現場で常にお客様の対応をしているわけではないからです。
10月にシリーズ最新作が公開される「踊る大捜査線」の第1作で青島刑事が言ったことを、私たちはもう一度思い出さなければなりません。それは「事件は現場で起きている」です。ニーズは現場にあります。現場で働いている社員がお客様のニーズを的確に把握し、そしてそのニーズに応える商品・サービスを把握し、会社全体で開発する必要があるでしょう。
賃上げのための原資をつくるためには、自社の社員をお客様のニーズに応え、問題を解決することができるよう成長させることが必要であることに気が付いてください。お客様のニーズは常に時代によって変わっていきます。その変化に適応できるよう自社の社員を成長させることがとても重要です。
ここで知っていただきたいのは、どの会社にも必ずお客様のニーズに対応できている社員がいることです。この社員は必ず高い成果を上げています。高い成果を上げている社員の特徴は、お客様の困りごと、ニーズに対応していることです。その社員が何をして成果を上げているのかをまとめ、全ての社員に共有してください。
そこで活用するのが「成長シートⓇ」です。高い成果を上げている優秀な社員はどうして優秀なのかを1枚の成長シートにまとめて共有化することで、全社員がこの厳しい時代でも高い成果を上げることができます。
中小企業の経営者は、自社には賃上げするための賃金原資を増やす方法が既にあることに早く気がつき、賃金原資をさらに大きくしなければなりません。これから始まる毎年5%以上の賃上げ時代に適応するためには、社員に優秀になってもらう取り組み以外に方法はないのです。一早く取り組むことが必要です。この取り組みを今すぐ始めたい方は成長塾にお越しください。
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