第222話 利己主義な賃金制度が社員の成長を妨げていた

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第222話 利己主義な賃金制度が社員の成長を妨げていた

2024-08-28

人事制度の一つ、賃金制度をつくると不思議ですが社員の成長がストップします。この理由を知らない経営者は多いでしょう。それは、この賃金制度をつくった経営者が次のような発言をすることに原因があります。

「これからはこの会社で頑張った社員はきちんと評価し、その評価を昇給・賞与に反映させてたくさん出します!」
もちろん、この発言を間違っていると考える経営者はいないでしょう。

しかし、頑張った社員にはたくさん出すということは、たくさんもらえている人とそうでない人がいると社員は理解します。たくさんもらえた社員は「頑張っている」と経営者から評価された社員であること。そしてその社員よりも金額が少ない社員は、経営者から相対的に「頑張っていない」と評価されたこと。その現実を社員はまざまざと見せつけられます。

社員の誰もが「一生懸命がんばっている」という意識はあるでしょう。しかし、それにもかかわらず誰かと比べて賃金が低くなるのであれば、この会社で頑張っても評価されないという残念な思いに至るのは当然といえるでしょう。

そのため、おおむね賃金制度をつくって発表した会社では、社員は自分さえ良ければいい、自分の昇給・賞与がたくさんもらえばいいという利己主義の社員になっていきます。利己主義の社員ばかりの会社はどうなるでしょうか。

まず、チームビルディングは夢物語になるでしょう。賃金をたくさんもらいたい。それはすべての社員の思いでしょう。そのためには、周りの社員よりも高く評価された方がいい。つまり、たくさん成果を出すこと、やるべきことをしっかりやりきること、知識技術を他の社員よりも持つこと。勤務態度が他の社員よりも良いこと。とにかく他の社員よりも高く評価されることで、賃金をたくさんもらおうとするのです。

それでも、他の社員と比べて昇給・賞与が少なければ、自分の頑張りは評価されなかったとして、今後のやる気を大きく削ぐことになります。やがて社員はこの会社では自分の評価が高くならないことに落胆し「頑張っても仕方ない」という結論になるのです。

利己主義の考え方によって、組織の中でやる気を落とす社員が徐々に増えていくことになります。そうならないためには、社員には「利他主義」の考え方が持てるような賃金制度をつくる必要があるでしょう。

会社の業績が良ければ、社員の成長に伴って全社員の昇給・賞与が増える。このことを賃金制度によってすべての社員が理解できるようにつくることが必要です。

このような賃金制度をつくることで、社員の考え方を今までの利己主義から利他主義に大きく変化させることができます。今ある賃金制度が社員を利己主義にしていないかどうかチェックが必要です。利他主義の賃金制度をつくりたい方は、成長塾にご参加ください。
日本で唯一、利他主義の賃金制度がつくれます。

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