第123話 なぜ「働かないおじさん」問題を解決しなければならないのか?
2022-08-24
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人事制度には大切な役割が三つあります。それは「社員の評価を決めること」、「その評価で処遇(昇給・賞与・昇進・昇格)を決めること」。そして、一番大切な役割は「社員を成長させること」です。
最近また話題になっている「働かないおじさん(おばさん)」とは、評価以上の賃金をもらっている社員のことです。誰がこの社員の評価以上の賃金を支給したのでしょうか。それはもちろん会社です。
私は人事制度の構築支援実績数が日本一の1,345社あります。今まで構築支援した会社の50%には人事制度、賃金制度はありませんでした。その制度のない会社の経営者に質問することがあります。
「人事制度がないから評価ができず、昇給・賞与も決められないのですから全員一律に昇給・賞与を支給していますよね?」
答えはほぼ同じで、「一律ではありません。全員金額が違います」と言います。
その経営者に私は次のように説明します。
「全員の賃金が一律ではないということは、経営者の頭の中に評価と処遇を決める仕組みがある証拠です。是非それを目に見える仕組みにしてください」
「人事制度は作り方を間違えると気がつけば働かないおじさんを次々と生み出してしまいます。不思議に思いませんか。働かないおじさんがいる会社には、働かないおじさんが誕生する人事制度が存在しているのです。解決方法は働かないおじさんを発生させない人事制度に改革すればいいだけです」
この改革は、現状の組織が既存の人事制度の上に成り立っているので簡単ではありません。しかし、働かないおじさんが生まれている現状のままでは、これからの厳しい時代を乗り切ることは難しいでしょう。
人事上の問題を解決すること自体が人事制度の本来の役割です。今やらなければ、現在の一部の解決策として存在する「働かないおじさんに対して割増退職金を支給して早期退職させる」というような、残った在職社員にとっても辛い嫌な思いを残さざるを得ないことになります。これは今後、在職社員が安心して力を十分に発揮させることができない、新たな問題の発生につながってしまいます。
賃金が増えなかった、失われた30年間を生み出した根本的な問題の一つは、この人事制度にあったと言っても過言ではないでしょう。人事上の問題のほとんどは人事制度の改善改革によって解決できることをご存じでしょうか? あまり時間はありません。至急対策を打ってください。
まずはその改革に取り組む前に、正しい改革の方向性が分からない方に次の書籍をお勧めします。『1300社が導入した日本型ジョブディスクリプション』(拙著)です。人事制度は作り方一つで「働かないおじさん」を生み出すことがないことが良く分かります。
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人事制度は失敗を許されない制度の一つです。是非、どのような解決策を講じたら良いのかをじっくり検討してその改革に取り組んでもらいたいと思います。
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