第116話 賃金は社員の成長の後からついてくる
2022-06-28
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「賃金を上げてください…」社員の心の声が伝わってくるようです。
次から次へと様々な商品の価格が上昇しています。原材料費が高くなれば、当然企業側も売価をその分高くしなければなりません。これは世界の常識です。
このままでは生活が大変なので「賃金を上げてください」という社員の思いは強くなっていることでしょう。この時、経営者がどう考え、どう行動するかによって社員の成長は大きく左右されます。
日本では元々ベースアップという賃上げの方法があり、消費者物価指数が上がったときに社員の賃金を一律で上げてきました。しかし、この先行き不透明で混迷な時代に、物価指数が向上したからといって単純にベースアップをすることは難しいでしょう。
賃金を上げるために、まずは「賃金原資」を増やす必要があります。賃金原資は売り上げ・粗利益の中に存在しています。つまり、この売り上げ・粗利益を増やさない限りは賃金を増やすことはできません。このことを社員に明確に教育する必要があります。
賃金原資を増やすためには業績を上げることです。業績を上げるためには、社員間の成果の違いを生みだしている「やっていることの違い」を共有化することです。このような時代だからこそ、社員間で成果の大きさに差がついていることにお気づきでしょうか。その成果の違いを生みだしているやり方を、全ての社員に教育をすることができれば業績を上げることができます。
もしこの教育ができれば、厳しい環境であっても社員は具体的な仕事の仕方を教えあい、全社員が一緒に成長していくことになるのです。1社の例外もありません。このことは大切な社員教育です。
この会社で賃金を上げるためには、全社員で全社員の成長を願いながら、支えながら教え合うこと。これによって会社の業績は間違いなく向上します。
今までのような、成果の高い社員だけ賃金が増えることをモチベーションにして、さらに成果を上げさせようとする、個人主義の考え方ではこの時代を切り抜けることは難しいでしょう。
今までの賃金の考え方に対する大きなターニングポイントだと理解して頂く時が来ました。社員にしっかりと教育してもらいたいと思います。
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