第71話 緊急事態時には「考える」より「実行」だ
2021-06-29
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新型コロナの影響が続いています。通常であれば1年経過したあたりから、ある程度環境の変化が見えてきて、次の打つ手が定まってきます。ところが、100年に1度といえる今の緊急事態では、全く先が見えない状況が続いています。
そのため、今は何をするか考えるよりも実行することが100倍重要になりました。
特に経営計画書がある会社では、事業年度のスタート時に「やるべきこと」をまとめていることでしょう。しかし実際は、その「やるべきこと」をやっている間にも環境は刻々と変化しています。経営計画書はこれからの1年間の環境を予測して打つ手「やるべきこと」を考えています。
つまり、「やるべきこと」全てが仮説です。
もし万が一、経営環境が変わってしまったら、当然やるべきことも変わってきます。
ところが、経営計画書は1年間環境が変わらないことを前提につくられていることに気がついていません。環境に変化があっても「せっかくつくったから」と、そのまま「やるべきこと」をやり続けている会社は多いように感じます。
やるべきことをやっていながら、実際に期待するような成果が上がらないとすれば、経営者はその経営計画書に書かれた「やるべきこと」を今すぐやめる判断をしなければなりません。
少なくとも「3か月経ってもその成果が上がらなければやめる」という英断が必要です。この3か月間で、実際にやるべきことをやっていても、成果が出ていないとすれば、次の3か月間は別の「やるべきこと」に取り組まなければなりません。
そのためには、今実際にやっていることをやりながら、同時並行でもっとその成果が上がる別の「やるべきこと」を考えてチャレンジしなければなりません。
3か月間実行し、それでも成果が出なければ次の3か月間は別のことに取り組む。そして、また3か月間やってみて成果が上がらなければ、また次の3か月間は別の新しいことに取り組むということを、1年間で4回やれば、1年後に「一生懸命やったけれども、経営目標が実現できなかった」という残念な反省には繋がりません。
経営計画書を「つくる」ことよりも、実際に「やる」ことが重要な時代になっています。特に今は、経営計画書はつくるよりも、実行することに重点を置いた活用の仕方をしなければならない時です。
ちなみに成長シートは3か月ごとに見直しますので、3か月ごとに重要業務の評価をすることになります。
この考え方を活用して、管理職層の成長シートの重要業務は経営計画書の「やるべきこと」を書き、3か月ごとに振り返りをしてください。これによって、経営計画書がより有効になります。
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