第65話 納得できる優秀な社員を採用する秘訣とは
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経営者の採用に関する相談で多いのは「なかなか優秀な社員が採用できない」という相談です。
採用ができない本当の原因は「賃金が安い」「福利厚生が不十分である」「労働時間が長い」ではありません。それは「我が社にとってふさわしい社員とはどのような社員であるか」を明確にしていないことにあります。
優秀な社員の採用が難しいという経営者にお尋ねします。
「では御社にとって優秀な社員とは、どのような社員ですか?」
それに対して経営者は「優秀な社員はどこの会社でも優秀な社員ですよね」と答えます。
残念ながらそれは正しくないのです。
今まで1306社、1306種類の人事制度構築を支援し、成長シート®をつくってきましたが、同じ業種であっても同じ成長シートになったことは一度もありません。
成長シートは、その会社で優秀な社員をモデルにしてつくります。つまり、会社ごとに優秀な社員は違うということを意味しています。
この自社にとって優秀な社員のモデルがないために、どんな社員を採用したら良いのか分からないというのが現状です。優秀な社員がわからないのですから、それにマッチングする社員が採用できないのも当然といえるでしょう。
では、成長シートが出来上がったらどうなるでしょうか。
まず、応募してきた方に成長シートを活用して質問することができます。
「あなたはこの成長シートにある期待成果を上げることはできますか?」
「あなたはこの成長シートにある重要業務を遂行することができますか?」
「あなたはこの成長シートにある知識・技術を習得していますか?」
「あなたはこの成長シートにある勤務態度を守れますか?」
こんなことを聞いていたら誰も採用できないとお考えになるかもしれませんが、実際は逆です。採用する時に採用のレベルを上げることをしなければ、我が社にふさわしい社員は採用できないのです。
私は前勤務先のある経験があります。求人折り込みチラシにこう書きました。
「元気さえあればいい!」
この広告を出して採用した結果、経営者から呼び出され「最近採用した社員は元気しかない」と言われました。そうです。求人に書いてあることを満たす社員しか入社してこなかったのです。
その後、この成長シートで採用するようにしたら、あるTVCMのように「最近採用した社員は優秀な社員が多くない?」と社長に言われるようになりました。
そうです。「優秀な社員」とは、我が社にとって優秀な社員なのです。
それならば、その優秀な社員がどういう社員であるかを、我が社の優秀な社員を可視化して成長シートをつくることが一番早いと思いませんか。それを実践してみてください。それによって我が社にどれほどふさわしい社員が入ってくるか、楽しみにしてもらいたいと思います。
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