第63話 正しい人事制度の一つの絶対条件
2021-04-27
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もし社員の成長のために人事制度をつくるのであれば、一つ絶対条件があります。
それは分かりやすいことです。
人事制度の対象は、ベテラン社員だけではありません。新入社員も対象になります。
その新入社員が人事制度を見たときに、全てが簡単に分かるようにしておかなければなりません。もちろん初めてであれば聞くこともあるでしょうから、先輩に尋ねることもあるでしょう。
経営者ではなくその先輩に尋ねることによって、人事制度が全部分かるようになっていなければ、社員を成長させるための人事制度にはなりません。
この44年間、様々な人事制度を垣間見てきました。読んでも全く分からない、難しくて理解できないものもたくさんありました。これらは明らかに社員のためでないことは一目瞭然でした。
なぜなら、当時の若い(笑)私が分からないのであれば、当時の若い世代の人たちには同じように分からなかったでしょう。一応人事制度があるのだから、それに基づいて評価し賃金を決めているのだろうと考えて、その人事制度を遠目で見るしかなかったでしょう。
人事制度の目的は何でしょうか? 一般的には社員の評価を決め賃金を決めることが目的です。しかし経営者の真の悩みは、そんなことよりも社員に成長してもらいたいことであるとすれば、分かりやすくなければならないのです。
今から約4年前に日本経営合理化協会から450ページの本『社員が成長し業績が向上する人事制度』を出版しました。既に15刷になりました。この450ページの人事制度の本を、一気に読み上げたという経営者がたくさんいます。その経営者の感想は Amazon レビューにも掲載されている通りで、「分かりやすい」「面白い」「だから一気に読めた」という感想です。
もっとも、これまでの経営者の相談でお持ちになった「人事制度マニュアル」が、経営者自身もよく分からないものを運用していた現実を知ったこともあります。決して笑い事にはできないことも経験してきました。この会社で社員の成長とは何なのか、その成長の階段をどう上っていくのか、そして成長した時に自分の賃金はどうなっていくのか。このことが簡単に分からなければなりません。
だからこれは社員にとってみれば何もマル秘のことがない、まさしく自分の成長が人事制度に込められていることを初めて理解するでしょう。だから社員は成長するのです。
難しいことは社内では運用できません。
このことをしっかりと理解して、人事制度を可視化してください。
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