第37話 賞与の不平不満の解決方法に金額は無関係

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第37話 賞与の不平不満の解決方法に金額は無関係

2020-10-06

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「賞与支給日になると『社長、話があります!』と言って来る社員がいます。この大きなストレスになる問題、何とかなりませんか?」

この問題は簡単に何とかなります。どうして社長のところに、話があると言ってくるのか。その最初のきっかけはほとんど同じです。

質問してきたAさんは賞与明細書を受け取ったときに、隣にいたBさんと賞与明細書の金額を比べます。

比べる理由は、自分は優秀だと思っている社員が、自分よりも優秀ではないと思っている社員(この場合はBさん)の賞与の金額を知りたいからです。

自分の方が優秀であるかどうかはその賞与の金額が示します。今回その金額を比べたら、自分が30万円なのに、Bさんは35万円です。Aさんは、Bさんの方が5万円多いことに納得できません。間違いなく自分の方が優秀だと思っているのにBさんの方が賞与が多い。そのためにAさんはその理由を社長に聞きに来ます。

社長の説明がうまく行かなければ、最悪の場合Aさんは辞めてしまいます。「それが心配だ!」と思ってこのAさんの賞与を5万円プラスして、Bさんと同じ金額にしたとすれば、その噂が社内にあっという間に広まり、次から次へと社員の増額要求への対応となります。

中小企業では、この問題を抱えている会社がほとんどと言って良いでしょう。しかし、簡単にこの問題は解決することができます。

賞与を決める仕組みをつくれば良いだけです。

賞与の金額を社員が比較するのは、賞与を決めている仕組みがないために、どうしても他の社員と比べざるを得ないのです。仕組みが分かれば、もう二度と相談に来ることはありません。万が一、金額の違いがあったとしても、その違いの理由を社員はしっかりと理解できるからです。

そして最も大事なことは、この仕組みをつくって、全ての上司に賞与を決める仕組みを完全に理解させることです。

中小企業では、賞与の質問は最初に上司にするものです。なかなか、ストレートに社長には聞きづらいからです。そこで、上司に「どうして私はBさんに比べて賞与が少ないのですか?教えてください」と質問したら、上司は次のような対応をします。

「賞与を決めたのは社長なので、社長に聞いてみたら!」

この上司も賞与がどうやって決まっているか分からないのです。つまり、この上司がこの会社での賞与の決め方に、不平不満、いや不安を持っている可能性があるのです。

日本全体が安定的な経済成長をしてきた時代であればいざ知らず、これからの厳しい環境の中で業績が乱気流に巻き込まれる可能性が大きいでしょう。場合によっては急降下する場合もあるでしょう。

どのような環境になっても、社員が不平不満、不安を持たずに賞与額に納得する方法は、たった1つ。それを仕組みにして全上司にしっかりと理解させることです。

上司が、その賞与をたくさんもらう方法を、仕組みを通じてしっかりと理解させることができれば、一般職層で賞与の問題で辞める社員はいなくなります。モチベーションを落とす社員もいなくなります

その解決策は決して難しいことではないことを知ってください。



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