第52話「社員の仕事の優先順位決定の阻害要因を取り除く方法」

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第52話「社員の仕事の優先順位決定の阻害要因を取り除く方法」

2019-09-09

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経営者は常に重要な話をしています。当然と言えば当然かもしれません。

この事が社員の生産性に悪影響を与えている可能性があります。経営者が常に重要なことを言い続けているため、社員は仕事を進めていく上での優先順位が決められないからです。

優先順位の決め方は世界共通です。緊急性と重要性、2つの視点でどの仕事に優先して取り組むかを決めます。

毎日重要なことを言っている経営者の下では、社員は結局何が一番重要か決められず、結局は取り組む順序を決めることができません。

先日、世界柔道選手権が終わりました。柔道は体重別に階級を決めています。まさか、60kg級と100kg級どちらが重いですか、と聞く人はいないでしょう。数字の大きいほうが重いのは誰の目にも明らかだからです。

このようにどの仕事に重きを置くか、つまり仕事をする上でのウェート(重さ)を数字で現す必要があります。このウェートは経営者の価値観です。

成長シートに書いてある成長要素にはこのウェート配分をすることになります。

「売上」と「利益」と「生産性」という3つの期待成果があったら、どれに重きを置くか。全部同じ重要度であればウェートを均等に配分すれば良いのです。

仮に「生産性」が一番重要性が高いと経営者が考えれば、「生産性」のウェートを高めます。それを見た社員は「生産性が一番重要である」とすぐに分かります。

重要度が可視化されているため、悩む社員もいないでしょう。かける時間も、ウェートの高い成長要素に時間を投入するようになり、そして社員は経営者が考えるように成長していくことになります。

このことを疎かにしているため、実は社員の成長を阻害しています。

基本的に成長シートは社員の成長のために作成しますが、社員の成長を妨げていたことを取り除く役割もあると思ってください。その1つがウェート配分です。

成長シートは経営者が考える社内にいる優秀な社員をモデルにつくりますが、ウェートも同じようにその経営者の視点を入れてつくることが大切です。

ウェート配分はすべて経営者の価値観によってつくられます。経営者も納得し、社員の成長を楽にする成長シートを作成してください。



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