第2話「社員のモチベーションダウンの最大の原因を解決する」
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社員を大切に育てている経営者であればあるほど、大きな誤解をしています。
それは
「自分は真面目に経営をしており、社員のことをこんなに考えているのだから社員は黙って私の後を付いてくる」
と考えています。
この考えは、社員を大切にしている経営者ほど強い傾向があります。
ただ残念なことに、どの会社でも共通ですが、社員は経営者の言ったことを信じていません。
社員が信じることは可視化されたこと、または行ったことだけです。
そのため、経営者の
「社員が頑張ったら頑張った分だけ昇給・賞与を出す」
という発言は、まったく社員の心には響かないのです。
社員の立場からすれば、
「こんなに頑張っているのにいつになっても評価されることはない。そして評価が昇給・賞与に反映されたとはとても思えない」
という状態が続いており、気が付いたら社員はいつかモチベーションを落としているのです。
この問題は、このことを問題だと社員が発言しないことです。
つまり、モチベーションダウンを内緒にして仕事をしていることです。
全ての会社に共通のこと。それは、やる気のある社員を採用しているということです。
ところが、既に社内に2~3割のやる気のない社員がいたりします。
これは氷山の一角と言えるでしょう。
少なくとも、その2倍以上の社員はやる気を失っています。
それは、経営者が何を評価し、そしてそれをどのように昇給・賞与に反映させているのかを可視化していない。
たったそれだけのことです。
「いやいや、自分の評価は正しいとは思えないし、ましてや昇給・賞与の決め方が正しいとは思えない」
このように考えている経営者は多いでしょう。
しかし、その評価や賃金の決め方が間違っているかどうかよりも、社員が成長し、業績が向上し、それに合わせて昇給・賞与を増やすこと自体は例外なく実施していることを説明することです。そのため早く社員に可視化してください。
これをしない限り、社員は誤解をして今日も100%力を発揮していない可能性があります。
それは組織の中の最大の機会損失と言えるでしょう。
今の評価や賃金の決め方を可視化してください。
ただそれだけで、100%社員のモチベーションは上がります。
「この会社は、何を評価しているかが分かった。成長できることも分かった。
そして今の昇給・賞与は少ないのではなく、社員の成長に従って増えることもよく分かった。
こんなに納得できる会社は他にはない」
すべての社員がこう思って成長していったら、会社の業績はどう変化するか想像に難くないでしょう。最低3年で150%業績アップです。
すぐ人事制度を始めるべきだと思います。
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